【はじめに】女子テニス選手ってどのくらい稼げるの?

「女子テニス選手ってどのくらい稼げるの?」
これはテニスをする人やスポーツに興味がある人なら、一度は気になる疑問ではないでしょうか。
たとえば、大坂なおみ選手やセリーナ・ウィリアムズ選手のようなトッププレーヤーは、毎年何十億円も稼いでいると言われています。しかし、すべてのプロ選手が同じように稼げるわけではありません。実際には、プロ選手でも試合に出るための費用がかかり、ツアーを回るのがやっとという選手も多いのが現実です。
この記事では、女子テニス選手の収入の内訳、実際にどのくらい稼げるのか、そしてトップ選手たちの具体的な収入事例についてわかりやすく解説していきます!
女子テニス選手の収入源は主に4つ!

女子テニス選手が収入を得る方法は主に4つあります。
- 大会の賞金
- スポンサー契約
- エキシビションマッチやイベント出演料
- SNSや個人ブランドの収益
それぞれ詳しく見ていきましょう!
①大会の賞金
女子テニス選手にとって最も基本的な収入源は、試合に勝つことで得られる賞金です。たとえば、グランドスラム(四大大会)の一つであるウィンブルドンでは、2024年の女子シングルス優勝賞金が約3億円(250万ポンド)でした。
しかし、賞金は試合の成績によって大きく変わります。たとえば、ウィンブルドンで1回戦負けでも約800万円(55,000ポンド)もらえますが、小さな国際大会(ITF大会)では優勝しても10万円ほどしかもらえないこともあります。
また、プロテニス選手の世界では、試合に出場するだけでも旅費、宿泊費、コーチへの報酬などがかかるため、賞金だけでは生活が厳しい選手も多いのです。
②スポンサー契約
スポンサー契約は、トップ選手にとって最も大きな収入源になります。ナイキ、アディダス、ユニクロなどのスポーツブランドや、ロレックス、タグホイヤーのような高級ブランドがスポンサーにつくこともあります。
例えば、ココ・ガウフ選手はナイキやロレアルなど多くのスポンサー契約を結び、年間約30億円以上を稼いでいます。このように、世界的に有名な選手は試合の賞金以上にスポンサー契約で稼いでいるのです。
③エキシビションマッチやイベント出演料
エキシビションマッチとは、公式戦ではないけれど人気選手たちが対戦する特別な試合のことです。観客を楽しませることが目的で、賞金とは別に出演料が支払われます。
また、企業イベントに参加するだけで数百万〜数千万円のギャラをもらえることもあります。これは、選手の人気や影響力が収入に直結することを意味しています。
④SNSや個人ブランドの収益
最近では、インスタグラムやYouTubeなどで収益を得る選手も増えています。フォロワー数が多い選手は、SNSで商品を紹介するだけで数百万円の収入を得ることもあります。
また、ウィンブルドン優勝経験のあるマリア・シャラポワ選手は「SUGARPOVA(シュガーポヴァ)」という自分のブランドを立ち上げ、ビジネスでも成功を収めています。
トップ女子テニス選手の収入ランキング!

では、具体的にどの選手がどのくらい稼いでいるのか、ランキング形式で見てみましょう!(2024年のデータをもとにしています)
- ココ・ガウフ(アメリカ) … 年収:約45億5900万円(約14億円が賞金、スポンサー収入が約31億5900万円)
- イガ・シフィオンテク(ポーランド) … 年収:約32億900万円
- ジェン・チンウェン(中国) … 年収:約30億8900万円
- アリーナ・サバレンカ … 年収:約26億5400万円
- 大坂なおみ(日本) … 年収:約23億7500万円(約1億2500万円が賞金、スポンサー収入が22億5000万円)
- エマ・ラドゥカヌ(イギリス) … 年収:約22億400万円
こうして見ると、スポンサー契約の有無が収入の大部分を占めていることがわかります。試合に勝ち続けることはもちろん、ブランド価値を高めることが大切なのです。
女子テニス選手の収入の現実

トップ選手は何十億円も稼いでいますが、実際にはほとんどの選手が生活費を稼ぐのに苦労しています。
たとえば、世界ランキング100位前後の選手の場合、年間賞金は約2,000万円ほど。しかし、コーチやトレーナーの費用、遠征費などを引くと、手元に残るのは数百万円程度です。例えば、あるランキング70位の選手の例では、1年間で約1,500万円を稼ぎましたが、遠征費やスタッフへの支払いで約1,200万円を使い、手元には300万円しか残らなかったと言われています。このように、中堅選手は資金繰りが大変で、試合に出続けることが難しい場合もあります。
世界ランキング200位以下の選手は、試合に出るだけで赤字になることも多く、クラウドファンディングやアルバイトをしながらプロ活動を続けるケースもあります。
また、引退後の収入についても考えてみましょう。トップ選手であれば、引退後もコーチや解説者として活動したり、スポンサー契約を続けたりすることで収入を得ることができます。一方、中堅選手や若手で引退する場合、別の職業に転職する必要があります。例えば、テニススクールのコーチになったり、スポーツ関連の仕事に就いたりするケースが多いです。
プロとして成功するには、試合に勝つことはもちろん、スポンサー契約を獲得したり、SNSを活用したりすることが重要なのです。
【まとめ】女子テニス選手の収入は「実力 × 人気 × ビジネス力」で決まる!

この記事では、女子テニス選手の収入の内訳やトップ選手の収入事例について解説しました。
- 賞金だけではなく、スポンサー契約が大きな収入源
- トップ選手と下位選手の収入格差は大きい
- SNSやビジネス展開も成功のカギ
プロの世界は厳しいですが、実力と人気を兼ね備えた選手は驚くほどの収入を得ることができます。これから女子テニスを目指す人や、スポーツビジネスに興味がある人にとって、今回の記事が参考になれば幸いです!
【参考情報】
- WTA公式サイト(www.wtatennis.com)
- 各種大会の賞金データ(ATP/WTA Tour)
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